剽窃・大学・大統領―その2

それでもシュミット・パールは辞めないそうだ。

先日書いたシュミット大統領の博士論文剽窃問題だが、その後の2日間で1歩前進、その後立ち往生である。

20年前にシュミット氏に学位を授与した体育大学の後継、センメルヴァイス大学は、29日の理事会で、同氏の博士号の剥奪を決定し、即日発表した。
http://mediasarok.sote.hu/16748/a-semmelweis-egyetem-szenatusanak-412012-iii-29-hatarozata-a-dr-schmitt-pal-egyetemi-tudomanyos-fokozatanak-dr-univ-cimenek-visszavonasarol/

シュミット氏は翌30日にテレビのインタビューに応じた。
曰く、
自らの学位に関してやましいところはないが、大学の剥奪の決定に異は唱えるつもりはなく、むしろあらためて学位請求論文を執筆して学位をとりなおすつもりだ。この問題と大統領職とはなんの関係もないので、辞任するつもりもない。
http://www.hirado.hu/Hirek/2012/03/30/19/Exkluziv_Nezze_itt_a_Schmitt_Pal_interjut.aspx

オルバーン首相と与党は、憲法の「大統領の人格は不可侵」規定を理由に、辞任は求めないそうだ。


とくにコメントする気力は僕にはない。


ただ、今回の問題でゼンメルヴァイス大学(と前身の体育大学)の対応の誤りだと私が思うことを(報道からわかる範囲で考えたものだが)、備忘録として列挙だけしておきたい。他山の石として。
・そもそも、引用注・参照注が付されていないような文章を学位請求論文として受理したこと。今回のように外国語かつ入手が容易でない文献からの論文剽窃を見抜くことは困難であるとしても、形式上あきらかに論文の体をなしていないと思われる。
・また、こうした論文を受理し、さらにこれをもとに学位を授与するという決定が、もしも、学位請求者のステータス(オリンピック金メダリストで、ハンガリー・オリンピック委員会会長)の影響を受けていたと思われる(思われかねない)こと。
・調査委員会の報告書を、大学自ら検討するまえに教育相に判断を仰ぐために送付したこと(結局、未開封のまま送り返されてきたのだが)。大学の自治、学術の自立性の自己否定だ。
・シュミット氏に理事会の前で反論する機会を与えることなく、学位剥奪を決定したこと。

そんなところであろうか・・・・・

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